トイレトレーニングを頑張って行い、しっかりとトイレを覚えたはずの愛犬が、トイレを失敗するようになってしまい困っていませんか?
犬が、一度覚えたトイレをまた失敗するようになり、トイレを教える前に逆戻りしてしまうのには原因があることが多く、その原因に合わせたトイレトレーニングを行うことで、成犬でもしっかりとトイレを覚えてくれるようになるんです。
この記事では、トイレを失敗してしまう原因や原因別の解決方法、トイレトレーニングをやり直すコツなどをご紹介します。
「うちの犬はもう成犬だから…」と諦めずに、ぜひトイレトレーニングをやり直して、お互いに快適な生活を送ってくださいね。
愛犬がトイレを失敗するように。まずはその原因を考えよう!
1度はトイレトレーニングを成功させたけど、気づけばトイレを失敗するようになり、トイレトレーニング前に逆戻り。
「せっかくトイレを失敗せずにできるようになったのに、なんで?」と、飼い主さんも困ってしまいますよね。
愛犬が、トイレを失敗してしまうのには様々な理由が考えられ、その理由に合わせたトイレトレーニングが有効です。
ここでは犬がトイレを失敗してしまう、よくある理由を4つご紹介します。
引越しなどによりトイレの場所が変わった
引越しや模様替えなどで、愛犬のトイレの場所が変わった場合、トイレを失敗するようになってしまうことがあります。
トイレシーツやトイレトレーをトイレだと愛犬が覚えているのではなく、その‘場所’がトイレだと認識をしている場合、トイレの場所が変わってしまうことで、トイレの失敗を引き起こしてしまいます。
生活環境などが変わったことによるストレス
生活リズムが変わったり、一緒に暮らす家族が増えたり減ったりするなどの生活環境の変化などが、愛犬のストレスとなりトイレの失敗を引き起こしてしまうことがあります。
例
・飼い主さんが在宅勤務になったり、在宅勤務から出社に変わったりとして、生活リズムが崩れた時
・大好きな家族が進学や就職などで一人暮らしをするために家を出て行った時
・結婚や出産などで家族が増えた時
こういった生活環境や生活リズムの変化は、知らない間に愛犬のストレスになることもあるので、注意が必要です。
トイレの環境が良くない
犬は綺麗好きなので、トイレが汚れていたりする場合、トイレを別の場所でしてしまうことがあります。
また、落ち着いてトイレができる環境じゃない場合にも、トイレを失敗してしまうことがあるんです。
環境や生活の変化などがなにもなく、愛犬がトイレをしたらすぐに綺麗にしているけど、トイレを失敗してしまう。そんな場合は、トイレの場所や環境が愛犬に合っていないことが考えられます。
老化や病気が原因の場合も
老化や病気が原因となって、トイレを失敗してしまう場合もあります。
老化による認知症や様々な病気のせいでトイレを失敗してしまう場合、トイレの失敗以外にも異変などがあることが多いので、日頃から愛犬をよく観察しておくのが大切になります。
トイレトレーニングをやり直す適切な方法4選
トイレトレーニングのやり直しは、トイレを失敗してしまう原因に合わせて行うのが有効です。
実は筆者も、トイレトレーニングをやり直しした経験があり、愛犬が失敗してしまう原因に合わせた対処法とトレーニングを根気強く行い、トイレトレーニングのやり直しを成功させました。
闇雲にトイレトレーニングを行うよりも効果的なので、ぜひ原因に合わせたトイレトレーニングのやり直しをしてください。
場所を教える
トイレを場所で覚えてしまっている犬は、おしっこのニオイをつけたトイレシートをトイレに設置することで、トイレの場所をまた覚えてくれるようになります。
自分のおしっこのニオイがする=トイレという認識でトイレを覚える方法です。
トイレ以外の場所でおしっこをしてしまったときに、そのおしっこをトイレシートに吸い込ませて、正しいトイレに設置すればOKです。
失敗してしまった場所におしっこのニオイが残っていると、再びそこでトイレをしてしまうので、ニオイが残らないように念入りにお掃除することも、大切なポイントです。
筆者もこの方法で、トイレトレーニングのやり直しを成功させましたよ。
ストレスの緩和とトレーニングのやり直し
環境や生活リズムの変化によって、トイレを失敗するようになってしまった犬の場合、ストレスケアをしっかりと行ってあげるのが、大切です。
その上で、またトイレトレーニングのやり直しを行います。
ストレスケアができていないのに、トイレトレーニングだけを一生懸命行っても、うまくいかないことも多いので、どちらも合わせてバランスよく行うのがポイントです。
犬のストレス発散には、犬用のおもちゃがおすすめです。
関連記事:【2021年最新版】犬のおすすめ定期便おもちゃ3社を比較
トイレの環境を改善
トイレが汚れている場合や、愛犬が安心してトイレをできない環境の場合は、トイレを常に清潔に保てるような工夫や、愛犬が安心してトイレをすることができる環境を整えてあげます。
そして、またトイレトレーニングをやり直すことで、トイレを失敗することなくできるようになります。
病院への受診や、老犬に合わせた対策をする
トイレの失敗の原因が病気や老化の場合は、病院への受診の他、おむつ・マナーベルトなどで対策をしてあげることも有効です。
病気や老化の場合は、トイレトレーニングが愛犬への負担となってしまうこともあるので、獣医さんに相談しながら、適切な対策を行うようにしてください。
トイレトレーニングをやり直すポイントやコツってあるの?成犬でもできる?
トイレトレーニングは、ポイントやコツをしっかりと理解して行うことで、より効果的にトレーニングを行うことができるのをご存知ですか?
もちろん成犬でも、飼い主さんと愛犬が一緒にトイレトーニングのやり直しに取り組むことで、トイレの失敗をなくすことができるんです。
筆者も愛犬が4歳の時に、トイレトーレニングのやり直しを行いました。
「うちの犬は成犬だから、トイレトレーニングをやり直しても覚えない…」と諦めずにポイントやコツをしっかりと抑えて、ぜひトイレトレーニングのやり直しを行ってください。
褒めて教える
トイレトレーニングのやり直しはもちろん、どんなトレーニングも褒めて教えるのが基本となります。
トイレを失敗したことを叱ってしまうと、トイレをすることが悪いことと勘違いしてしまったり、叱られたことで自信をなくしてしまう犬もいます。
そういったことを防ぐためにも叱るのではなく、できたことをちょっと大袈裟なくらいに褒めてあげ、成功体験を積み重ねていくトイレトレーニングを行うのが有効です。
愛犬がトイレを成功した時は、思いっきり褒めてあげてください。
また、失敗した時は叱らずに、すぐにお掃除をしてニオイが残らないようにすることも大切です。
ご褒美をあげる
褒めて成功体験を積み重ねていくのと同時に、ご褒美のおやつをあげることで、トイレ正しい場所で成功させる=うれしいことがあると愛犬は認識をします。
なので、褒めるのと同時にご褒美のおやつをあげることも、トイレトレーニングのやり直しには有効です。
はじめは成功するたびにご褒美のおやつをあげ、徐々におやつだけを減らしていくと、おやつがなくてもトイレを成功させることができるようになります。
ペットにご褒美を上げる場合は、定期便のおやつが安価になっておすすめです。【2021年最新版】犬おすすめのおやつ定期便5社を犬の管理栄養士が比較
根気強く教える
トイレトレーニングのやり直しを行う上で一番大切なのは、根気強くトイレトレーニングを行うことです。
子犬の場合は1ヶ月程度でトイレトレーニングが完了することが多いですが、成犬の場合もっと時間がかかることがあります。
諦めずに、時間をかけて根気強くトイレトレーニングを行うことが、トイレトレーニングの成功の鍵となります。
愛犬のトイレのタイミングを意識しながら、根気強く褒めるトイレトレーニングを行ってください。
トイレの環境を整える
トイレの環境を整えてあげることも大切です。
愛犬の体のサイズやトイレの仕方に合わせたトイレシーツやトイレトレイを使ったり、安心してトイレができる環境を作ってあげる、トイレはいつも清潔にしておくなど、愛犬がトイレをしやすいような工夫をしてあげてください。
トイレトレーニンググッズを使う
トイレトーレニングをサポートしてくれるグッズも市販されています。
そういったアイテムを上手に取り入れながらトイレトレーニングのやり直しを行うこともおすすめです。
筆者は、トイレトレーニングをやり直したときにスプレータイプのトイレの学習という商品を使って行いました。
JOYPET(ジョイペット) ザ・しつけトイレの学習 100ml
こちらの商品は、スプレータイプ以外にもトイレシートタイプもあり、人間には感じにくいけど、犬には有効なニオイでトイレの誘導を行ってくれるアイテムです。
トイレの場所をニオイによって愛犬に認識させて、そこでトイレが成功したら褒めたりご褒美をあげてトイレトレーニングのやり直しを成功させることができました。
トイレトレーニングがなかなかうまくいかないと悩んでいる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
また、オスで片足をあげてトイレをする犬には、L字型のトイレトレーを使うのもおすすめです。壁におしっこがかかってしまうことを防ぐことができます。
リッチェル しつけ用ステップ L型トレー レギュラー ピンク
更に詳しく犬のトイレシーツを知りた方は、犬用トイレシートのおすすめランキング20選|選び方なども徹底調査を参考にしていただければ幸いです。
犬のトレーニングでよくある質問まとめ
犬のトイレトレーニングで、多くの飼い主さんが悩むポイントをまとめました。
同じことで悩んでいるという飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
ケージの外だとトイレを失敗する場合
ケージに入っているときは、失敗せずにトイレができるのにケージが出るとトイレを失敗してしまうとうことがよくあります。
その場合は、ケージの中でトイレをさせてから外に出すようにする、トイレをするタイミングをしっかりと把握してそのタイミングでケージに入るように促す、トイレをしそうな時はなるべくケージの近くで愛犬を過ごすなどが有効です。
また、ケージの中以外にも安心してトイレをできる場所をつくり、そこにニオイをつけたトイレシートを設置して、トイレトレーニングを行うのもおすすめです。
マットやカーペットなど敷いてあるものに粗相をする場合
玄関マット、キッチンマット、カーペットなど床に敷いてあるものは全てトイレシートだと勘違いをしてしまう犬もいます。
筆者も長いこと、敷いてあるもの全てに粗相をされ悩んでいました。
もし、愛犬が敷いてあるものをトイレシートと勘違いしてしまう場合は、マットやカーペットを使うのを諦める。または、マットがある場所には愛犬を入れないようにするという工夫が一番効果的でした。
どうしても、マットやカーペットを敷きたい場合は、撥水加工がされているものや、ペットにもおすすめなどの記載があり、簡単に洗濯ができるものを使うのがおすすめです。
トイレトーニングをしているけどうまくいかない場合
時間をかけて根気強く教えてもなかなかうまくいかなくて、心が折れそうになってしまうこともありますよね。
そんなときは、愛犬のトイレのタイミングを記録してみてください。
そうすることでトイレのタイミングがしっかりとわかるようになるので、そろそろトイレをするなというタイミングで、トイレ場所に誘導したり、ケージに誘導して、トイレをさせます。
それを続けることで、徐々に愛犬自身がトイレをしたくなるとその場所に行くようになります。
うまくいかないことが続くと、落ち込んでしまうこともありますが、愛犬を叱ったり責めたりせず、前向きな気持ちでトイレトレーニングのやり直しをしてください。
成犬でもトイレトレーニングはやり直せる!根気強く褒めて教えよう
トイレトレーニングは子犬のころに教えるトレーニングだと思いがちですが、成犬でもトイレトレーニングのやり直しはできます。
原因に合わせたトイレトレーニングや褒めて伸ばすトイレトレーニングを続けることで、トイレを失敗しなくなるので、ぜひポイントやコツを参考にして、愛犬とトイレトレーニングのやり直しをしてください。