猫にピーマンを与えても大丈夫?食べてしまった時の対処法についても解説

猫にピーマンを与えても大丈夫?食べてしまった時の対処法についても解説

大切な家族である猫ちゃんのために、少しでも健康的なごはんを食べさせてあげたい。

そんな時、自家製のごはんを作りたいと考えるものの、猫ちゃんにとって食べて良い食材と食べてはダメな食材を見極めなくてなりません。

その中でも今回は身近な野菜である「ピーマン」について、猫ちゃんが食べても良いのか、また食べてしまった場合の対処法について解説します。

目次

猫にピーマンは食べさせちゃダメ!なぜ食べてはいけないの?

私達の食卓では多く登場するピーマン。独特の苦味がある味わいと他の素材との相性から、お好きな方も多いのではないしょうか。

また一方で、日本で子供が嫌いな野菜の代名詞としても有名です。食べるように教育される場合も多く、栄養素も多いのではないかと思われますが実際はどうなのでしょうか。

ピーマンにはどんな栄養素があるの?

ピーマンにはビタミンをはじめとする様々な栄養素が含まれています。

特にビタミンCは比較的多く含まれ、一般的なトマトの含有量の5倍ともいわれています。しかもビタミンPという成分も持ち合わせており、調理の過程で失われてしまいやすいビタミンCを守ってくれるという特性も。

血液が凝固するのを防ぎサラサラにしてくれる成分や、血管を強くしてくれる成分、中性脂肪を減少してくれる成分等、「人体」にとってとても有益な成分が多く含まれているのです。

どうして猫はいけないの?

多くの栄養素を含み、素晴らしい野菜であるピーマンですが、猫にとってはその限りではありません。

特に、ピーマンにはアルカロイドという天然の毒素が含まれており、これは生き物にとって大きな影響を及ぼす成分でもあります。

アルカロイドって何?

アルカロイドは自然界で生成される毒素であり、ケシ科やナス科、ユリ科を筆頭に多くの植物が生産しています。調べたことのある方ならお気づきかもしれませんが、これらは猫に与えてはいけないといわれる植物としても有名で、ピーマンはこの中のナス科に所属しています。

アルカロイドを植物が生産するようになったのは動物から身を守るためといわれており、多くは口にすると苦味を感じさせます。

有名なアヘンやコカインもアルカロイドの一種であり、人間界では古くから医療薬や麻薬として、良くも悪くも身近な成分でもあります。

猫の食性と味覚

そもそも猫は本来どのような食性なのでしょうか。既に私達にとって身近な存在であり、なんとなくは知っているものの詳しく調べる機会はあまり多くありません。食性について簡単にお話しします。

猫って何食べるの?

キャットフード等の人工飼料の成分や、猫草を食べるという認識から、野菜等の植物も食べるので雑食性だと思っている方も多いのですが肉食性です。

動物がメインの食料とは違うカテゴリのものを食べる時、それには様々な理由が考えられます。

猫が植物を定期的に食べるのは、必要な栄養素を補っているというより、どちらかといえば機能的な期待が大きいようです。

猫は毛繕いを行うので日常的に多くの毛を食べてしまっており、排出が上手くいかないと内臓に詰まってしまうこともあります。

そこであえて植物の中でも食物繊維の多いイネ科の植物を取り込むことで、繊維にひっかけて体内に溜まった毛等の異物の排出を促そうという目的が強いと考えられています。

野菜や他の植物をあげた方がいい?

基本的には不要です。特に猫は肉食動物であるため、植物の消化や分解に特化していません。

猫草を設置して好きな時に食べる程度なら良いのですが、量が多くなればなるほど消化器官に負担がかかり、消化出来ず腸内に詰まってしまうことなどもありえます。

また植物には多くの毒素が含まれており、専門的な知識がないまま与えてしまうと中毒症状等思わぬ事故へ繋がってしまう可能性もあります。

猫の味覚と人間の味覚

私達は生まれた時から、様々な味覚を感じることができます。これは舌にある味蕾(みらい)という器官によって得られている感覚で、他の生物では味蕾の数や有無が異なります。

猫の場合、苦味、酸味、塩味を感じられるとされており、私達の中で人気の高い甘味は遺伝子情報からみると感じられないという説が有力とされています。

猫が感じる味覚の中で、特に苦味と酸味は大切です。この二つの感覚は生物にとって死に直結する、毒物と腐敗物を判断するために欠かせません。

毒物の多くは苦味を有しており、植物からすれば「毒があります、あなたにも危険なので食べるべきではないですよ」という味覚を利用した警告でもあるのです。

ピーマンの毒と猫への影響

毒物は苦く、ピーマンも苦い。毒性も確認はされているものの、人間はたくさん食べるし栄養バランス的にも重視されているピーマン。

「人間が食べても平気なんだから、猫が食べても大丈夫なんじゃないの?」と思う方も多いかと思います。では人間と猫の違いにも簡単に触れながら、猫への影響を考えてみましょう。

人間が食べられる=猫も食べられる?

私達人間も猫と同じ生き物で、その人間が食べられるんだから猫も大丈夫と考えるのが自然な流れかも知れません。けれどそこには、わざわざ認識していなかった人間の大きな強みが関係しています。それは毒への耐性と、身体の大きさです。

そもそも、毒は無差別に悪意をもって生産されているのではありません。植物の場合、大きな目的は身を守る(食べられたり摘まれたりしない)ためと考えられており、近づかなければ害がないものが大半です。

植物の長い歴史の中で、危険な存在は人間よりも数多くの動物達であり、毒は敵になることが多い相手に、より効きやすく作られている傾向があります。また、毒物はものによって効果や効きやすさが異なるのですが、基本的には体重の重さと影響を及ぼす毒の量は比例関係にあります。

なので例えば、身体が大きく重い人間がピーマンを1個食べるのと、身体が小さく軽い猫がピーマンを1個食べるのでは毒素の影響力が全く異なるのです。

つまり、人間にとっては問題なく食品として扱われるものでも、猫にとっては想像以上のダメージを負ってしまうものも多く「人間が食べられる=猫も食べられる」ではないということを覚えておきましょう。

 

猫がピーマンを食べるとどんなことが予想される?食べてしまった時の対処法

これはピーマンに限ったことではないのですが、ピーマンのように毒素を含んだ食材を猫が一定量を超えて摂取してしまった場合、吐き気やふらつき、痙攣や呼吸困難、内臓の機能を阻害といった症状があらわれます。

摂取する量や猫の身体の大きさ、体質によっても異なるのですが、ひどい場合は数分~数十分で異常がみられます。遅いと数日後に異変が生じたり、気づいた時には手遅れになってしまう場合も。

そんな時は素早い対応が大切になります。もし異常に気づいた場合はすぐに動物病院等の専門機関へ連絡しましょう。

 

飼い主の愛情ゆえの悲しい事故

自然の中で猫は味覚や嗅覚を使って食べものに危険がないかをある程度判断しますが、それが正確ではない時もあります。

畑にピーマンが生えていても猫は肉食なので食事として摂取することはほぼないでしょう。しかしこれが、家庭では起こってしまうのです。

それは飼い主が猫のために、栄養たっぷりのごはんを作ってあげようとした時に多く起こります。猫にも健康的で美味しいごはんを食べさせてあげたいと考えた結果、多くの人は自分が美味しいと感じたものや、人間の食べ物としての栄養価に着目します。

人間同士ならとても良いことなのですが、猫では思わぬ事故に繋がることも。

猫の好きな塩味を強くきかせ、その他の味付けや調理を行うと素材本来の匂いや味覚がぼやけるため、猫は薄れた苦味よりも好みの塩味を美味しいと感じ、嫌がることなくパクパク食べることができてしまいます。

猫が喜んでいるんだから問題ないと判断し、たくさん食べさせてしまうことも多く、その結果手術が必要になったり、最悪の事態に繋がることも少なくないのです。

私も猫をはじめとする動物と暮らし、同じく猫と暮らす方々とも知り合う中で、決して少ないとはいえない件数の事故を目にしてきました。猫を喜ばせたい一心でとった行動や努力によって、大切な家族である猫を苦しめることになってはいけません。

まとめ

ピーマンと猫についてたくさんのお話をしましたが、いかがでしたでしょうか。要点を簡単にまとめると…

・ピーマンの栄養価は高いものの、猫にとって危険な毒素を含んでいる

・猫は肉食であるため不必要に野菜や植物を与えるべきではない

・人間が食べられるからといって猫も問題なく食べられるわけではない

・猫がピーマンを食べてしまった場合は専門機関にすぐ連絡!

ということがいえます。

現在はインターネットを使えば簡単に調べものをすることができ、中には「少量なら問題ない」「加熱すればOK」といった記事にたどり着くこともあるかと思います。

しかし「少量なら問題ない」ものは、例えばみじん切りにしたピーマンが少しだけ床に落ちてしまい、猫が誤って口にしてしまったという場合の目安であり、食べさせることを目的とし、推奨するものではありません。

専門フードに用いられている食材も、何年も莫大な費用をかけて研究された結果をもとに、プロフェッショナルの方々が細心の注意を払い適切に処理しているからこそ安全なのであり、不完全な知識の状態で扱えば悲惨な事故になりかねません。

猫ちゃんも、自分も、安心できるフードやおやつで楽しく健康に生活を送れるといいですよね!

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