水飲みすぎの犬は要注意!考えられる8つの原因と対処法

愛犬が水飲みすぎで心配になる飼い主さんは、多いのではないでしょうか。

多飲になる症状を引き起こす病気は数多くありますが、犬が水を大量に飲んでいても一概に病気が原因とは限りません

今回は、犬の生物学を長年研究している動物看護師が、水を飲みすぎる犬に考えられる原因や健康な犬の水の摂取量について紹介します。

この記事の簡単なまとめ

  1. 飲みすぎの犬は原因に応じた対策を行うことが大切
  2. 病気が原因として考えられる場合は早めに獣医師に相談
  3. 水飲みすぎの原因は全て病気だとは限らない
目次

犬が1日に飲む水の量は5060ml/体重1㎏程度

健康体の犬が1日に飲む水の量は、体重1kgに対しておおよそ50ml 60ml程度だと言われています。

PETPIA編集部
犬によっての個体差や季節、住んでいる場所の湿度環境や犬の年齢などによって1日に犬が飲む水の量には差が生じます。

なお、体重1kgに対して100ml以上水を飲んでしまう犬の場合、病気の可能性が高いので獣医師に相談が必要です。

普段から愛犬の適切な水分摂取量を把握しておくことで水飲みすぎか否かが判断できるので、極力犬の水分摂取量を計る習慣をつけると良いでしょう。

犬の水分摂取量の計り方については記事の最後で紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

犬の水飲みすぎで考えられる8つの原因

犬の水飲みすぎで考えられる原因は下記のとおりです。

  1. 水の飲み過ぎ
  2. ストレス
  3. 湿度が高すぎる
  4. 薬の副作用
  5. 心臓病
  6. 糖尿病
  7. 慢性腎臓病
  8. その他の病気

それぞれ詳しく解説していきます。

犬の水飲みすぎの原因は、運動後に喉が渇くケースや乾燥によって湿度が高い時、寝て起きた直後の場合、生物学上自然な現象です。

しかし、老犬を中心に糖尿病や慢性腎臓病などの病気や過度なストレスが原因で水飲みすぎの症状が出ることもあります。

定期的に水飲みすぎといった症状が愛犬に見られる場合は、早めに動物病院で検査してもらいましょう。

飲んだ直後に吐く時は飲みすぎが原因

犬が水を飲んだ直後に吐く場合は、単純に運動後で喉が渇いていて飲みすぎて吐くこともあります。

このように、運動後や興奮した後は人と同じように、犬も水飲みすぎになることがあります。

定期的に吐くのではなく、運動後や興奮時に限って水飲みすぎとなるケースではそこまで心配ないでしょう。

PETPIA編集部
水をがぶ飲みしてしまう犬の場合は、1回の量を減らしたり給水機に変更すると良いですね!

水飲みすぎは中心にストレスが原因の可能性がある

意外に知られていない水飲みすぎの原因が、ストレスによるものということです。

犬は過度な緊張が加わったり、飼い主の注意を自分に向けたいときに水飲みすぎの症状がでることがあります。

湿度が高くで水飲みすぎになることがある

犬も人と同じように気温や湿度が高くなると、水飲みすぎになりやすいのが特徴です。

湿度が高くなると、愛犬の生活環境の空気中に水分が多くなり新陳代謝も活発になりやすいので、犬も喉が渇きやすくなります。

ステロイド剤や抗生物質を投与している犬は水飲みすぎになる

何かしらの病気を発症していてストロイド剤や抗生物質を服用している犬の場合、水飲みすぎになることがあります。

ステロイド剤については、排尿量が増えることから体の水分が過剰に排泄されるので水の摂取量が多く必要となリます。

その他、抗生物質については水飲みすぎ以外にも、嘔吐や下痢の消化器系症状が引き起こされるケースもあります。

多飲多尿の場合は様々な病気が考えられる

水飲みすぎだけでなく、尿の量が多い、または尿の回数が多い場合、体に異常があるため注意が必要です。

多飲多尿が症状として現れる病気は、以下通りです。

  • 糖尿病
  • 肝臓病副甲状腺機能亢進症
  • 副腎皮質機能低下症
  • 慢性腎臓病
  • 子宮蓄膿症
  • 尿崩症
  • 肝臓病

心臓病の場合は水飲みすぎの症状が出ることがある

心臓病と水飲みすぎは関連性がないように考えられがちですが、実はこれら2つの臓器には密接な関係があります。

腎臓では犬の体の血液中に存在する老廃物を尿に変換する機能が備わっており、心臓病によって血液が流れる量が減ることがあります。

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腎臓では血液を多く生成させるために水分を多く摂取するように脳に働きかけるため、犬の水飲みすぎの症状が現れます。

心臓病の犬については、水飲みすぎ以外の症状を併発しやすいので、以下のような症状がある場合は注意しましょう。

  • 咳が出る
  • 前より疲れやすくなった
  • むくみが気になる
  • 腹水が溜まる

犬の心臓病は早期発見できないと、呼吸困難や突然死の原因になるため少しでも上記のような症状が出ていたら早めの検査が必要です。

多飲多尿と食欲旺盛が重なった場合は糖尿病の可能性が高い

老犬の水飲みすぎに特に注意が必要なのが、糖尿病です。

糖尿病は、体内から分泌される「インスリン(膵臓にある細胞で作られるホルモンの一種)」が不足して、口から摂取した栄養素である「糖分」を体内で活用できなくなる病気です。

犬が糖尿病になってしまうと、尿内の糖分量が多くなることが原因で水分を上手く体で再吸収できなくなって水飲みすぎになることがあります。

老犬で水飲みすぎの場合は糖尿病や慢性腎臓病の可能性がある

老犬で水飲みすぎの場合は、糖尿病や慢性腎臓病に十分注意しましょう。

日本獣医がん学会によると、犬の死亡原因は以下通りとなっており、特に老犬に多く発症する病気ばかりです。

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水飲みすぎという症状が引き起こされる病気も多いので、老犬で水飲みすぎの様子がみられる場合は、念の為早めに検査してもらいましょう!

犬ががんを発症しており水飲みすぎのケースでは、投与されている薬の副作用の可能性が高いのが特徴です。

また、心臓病や腎不全の場合は病気が引き金となり、症状の1つとして水飲みすぎが生じていることがあります。

なお、定期健康診断は老犬の場合、多くの病院で年に2回が推奨されています

犬の死因割合
【1位】がん54%
【2位】心臓病17%
【3位】腎不全7%

日本獣医がん学会の犬の死亡原因が分かる資料

水飲みすぎの犬の対策

水飲みすぎの犬の対策法は、下記のとおりです。

  • 獣医師に相談する
  • ストレス対策をする
  • 1回の水の量を減らして小まめに与える
  • 湿度管理を徹底する

それぞれ詳しく解説していきます。

愛犬に水飲みすぎの症状がある場合は、何より原因に応じた対策をとることが大切です。

健康体の犬に関しては、ストレスや伊年店、食事管理に気をつけましょう。

病気の可能性がある場合は何より獣医師に相談

運動量が低下している老犬や、水飲みすぎ以外に症状が見られる犬、何かしらの病気発症中でステロイドや抗生物質を飲んでいる犬の場合は早めに獣医師に相談することが大切です。

水飲みすぎの犬に考えられる病気と併発しやすい症状は、以下通りです。

考えられる病気併発しやすい症状
糖尿病多飲多尿、嘔吐、下痢、食べていても体重が減少、過剰な食欲
慢性腎臓病水飲みすぎ、体重減少(少しずつ減少していく)、毛艶の悪化、尿の色が普段より薄い、嘔吐、散歩に行きたがらない
クッシング症候群多飲多尿、皮膚が薄くなった、脱毛が生じる(多くが左右対称性脱毛)、腹部の膨らみ、呼吸する速度が早くなる
子宮蓄膿症多飲多尿、陰部から血膿や膿がでる(隠部を過剰に舐める)、食欲低下、元気喪失、発熱、嘔吐、腹部の膨らみ

犬の病気は早期発見・早期治療が大切なので、水飲みすぎ以外にも上記のような症状が見られる場合は早めに動物病院で検査を受けましょう。

ストレスが原因の場合はストレスの原因を突き止める

水飲みすぎの犬でストレスが原因になっている可能性がある場合は、愛犬が何に対してストレスを感じているのか見極めましょう。

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犬は人が思う以上に繊細な生き物で、些細な変化に対してもストレスを感じやすいのです。

水飲みすぎのときは、以下のようなストレスに注意しましょう。

  • 環境の変化や飼い主との良くない関係性
  • 家族の変化(同居犬が増えるなど)
  • 飼い主とのコュニケーション不足
  • 食事量が大幅に足りていない
  • 運動不足、または運動のしすぎ
  • 睡眠不足
  • 急な音や継続的な騒音

なお、犬は歴史的に人との関係を大切にしてきた生き物ですので、飼い主との不適切な関係性については特に注意が必要です。

飼い主の機嫌が悪い、怒ってばかりいる、コミュニケーションの時間が極端に少ない場合は、愛犬との関係性やコミュニケーションの時間を見直してみることをおすすめします。

大型犬の場合は特に胃捻転に注意して小まめに水を与える

小型犬や中型犬なら発症しないということではありませんが、特に胸部分が深い構造になっている大型犬は水飲みすぎに注意が必要です。

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水をがぶ飲みしてしまうと胃捻転症候群の発症リスクが高まるので、水飲みすぎの犬は器に入れる水の量を少し減らして、水をこまめに入れておくと良いでしょう!

胃捻転症候群とは

胃捻転症候群は、何かしらのきっかけで空気が犬の胃から排出されなくなり、空気が溜まって胃が膨張してしまうことで引き起こされます。

胃が拡張して捻れてしまうと、短時間で死にいたる危険性がある緊急性の高い病気です。

夏や梅雨時に水飲みすぎの場合は湿度管理をする

夏や梅雨時を中心に室温や湿度が高いことが理由で水飲みすぎになる犬の場合は、湿度管理しましょう。

温度もさることながら、湿度は人の体感では感じとりにくく、気づいたら湿度が70%前後になっていた!というケースもあります。

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犬が快適に感じる湿度は、個体差によって異なるものの一般的に50〜60%だと言われており、快適な温度は個体差や犬種によって異なるものの20度前後です。

特に水飲みすぎの犬は、しっかりと湿度計を使用して愛犬の生活環境を整えてあげましょう。

なお、熱中症は温度だけでなく湿度が高い環境でも起こりやすいので、夏は水飲みすぎだけでなく熱中症にも気をつけなければいけません

グラフ式で毎日の変動が分かる音湿度計

愛犬が水飲みすぎか確認する方法

水飲みすぎか確認する方法は下記のとおりです。

  1. 水を計量カップで計る
  2. 飲んだ水の量を計測する
  3. 1日に飲んだ量を計算する

それぞれ詳しく解説していきます。

愛犬の水分摂取量を定期的に測っておくことで、個々の犬の適切な水分摂取量がわかります。

水飲みすぎでも問題が生じますが、水を飲まなすぎでも脱水症状の原因になり大変危険ですので、以下のような方法で愛犬の水分量を測って管理してみましょう。

①愛犬の水用食器に水を入れる前に計量カップで計る

愛犬の水用食器に水を入れる前に、計量カップで都度水の量を測ります。

②愛犬の水を交換する時に残量を計測して差し引きする

水の交換時、愛犬の水用食器に水が残っている場合は、食器に残っている水の量を計量カップで計測して、飲んだ量を記録してから新たに水を入れます

③愛犬が1日に摂取した水の量を計算する

愛犬が1日に摂取した水の量を以下のような計算式で計算します。

(水用食器に入れた水の量)-(水用食器に残っていた水の量)

水は小まめに何度も飲むため、上記の計算を繰り返して1日の水分摂取量を測ります

PETPIA編集部
水を飲まない犬の場合はドライフードをウェットフードに変更したり、犬用ヤギミルクで水分補給をさせると良いでしょう!

水飲みすぎの犬は病気とストレスに注意しよう!

今回は、犬の水飲みすぎで考えられる8つの原因や対処法、おすすめの水分摂取量測定について紹介しました。

水飲みすぎは、犬の生物学上自然な現象の可能性もありますが、病気やストレスのサインとなって生じることもあります

犬のストレスを緩和する方法として、おもちゃで遊ばせる方法があります。

犬のおもちゃは定期便を使用することでお得に得ることが可能です、詳しくは【2021年最新版】犬のおすすめ定期便おもちゃ3社を比較を参考にしていただければ幸いです。

PETPIA編集部
個体差や生活環境、湿度や季節、年齢や運動量など様々な原因によって、犬の水分摂取量は異なりますが、日々飲んでいる水の量を測定すると、愛犬が抱えているストレスや病気を早期発見できることもあります。

ぜひ、犬の健康管理の一環として水分摂取量を小まめに確認してください。

この記事の簡単なまとめ

  1. 飲みすぎの犬は原因に応じた対策を行うことが大切
  2. 病気が原因として考えられる場合は早めに獣医師に相談
  3. 水飲みすぎの原因は全て病気だとは限らない
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