愛犬への愛情は足りているでしょうか。
飼い主さんからは愛情をたくさん与えているつもりでも、愛犬にとっては愛情不足になっているケースがあります。
愛情不足になると、ストレスなどが原因でさまざまなサインを出すことがあるため、愛犬からの愛情不足のサインを見逃さないように注意しましょう。
また、愛情不足のサインが見られた場合は、愛犬に合った方法で愛情を伝えてください。
今回は、愛犬への愛情が足りているか不安な飼い主さんや、最近愛犬の様子がおかしいと感じている飼い主さんのために、犬への愛情不足のサインや愛犬への愛情の伝え方以外にも、愛犬が幸せだと感じた時のしぐさ4つを紹介します。
愛犬への愛情不足のサイン4つ
愛犬に対して、愛情が不足している時に見られるサイン4つを詳しく解説します。
紹介したサインを愛犬が出している時は、記事の後半で紹介している「愛犬への愛情の伝え方」を行いましょう。
愛情不足のサインの中には、愛犬の健康トラブルを引き起こす恐れがあることも。
また愛情不足だけでなく、何かしらの病気である可能性も考えられるため、愛犬の様子がおかしいと感じた時は獣医師に相談しましょう。
問題行動が増える
愛犬に対する愛情が不足している場合、愛犬の問題行動が増えるケースが多いです。
飼い主さんに構ってもらえないストレスを問題行動で発散してしまいます。
【愛情不足の犬に見られる問題行動】
- 色んなものを破壊する
- 吠える回数が増える
- テーブルにのぼる
- 入ってはいけない場所に入るなど
破壊行為でストレスを発散するだけでなく、問題行動をすることで飼い主さんが怒ったりする行為が「構ってもらえている」と認識している可能性があります。
問題行動によりものが壊れるだけではなく、電気が通っている電源コードをかじって感電したり、壊したものの欠けらで誤飲するなどの危険性も。
愛犬に対して愛情を伝える以外にも、イタズラできないように高い位置にものを置いたり、電源コードを隠すなどの対策も行いましょう。
トイレの失敗が多くなる
愛犬への愛情が不足していると、トイレトレーニングができている犬であってもトイレの失敗が多くなることがあります。
飼い主さんの気を引くためにわざとトイレを失敗するケースがあり、失敗した時に大きくリアクションすることで構ってもらえると覚えてしまっている可能性があります。
愛犬がトイレを失敗する回数が増えた時は愛情を伝える方法を行なうだけでなく、トイレを失敗した時に反応せず掃除をするように意識しましょう。
自分の尻尾を追いかける
愛犬が自分の尻尾を追いかける原因の大半は、ストレスやかまって欲しいという気持ちの表れです。
最初は愛情不足により自分の尻尾を追いかけていたのが、繰り返すうちに習慣化する危険性があります。
ストレスには、愛情不足以外にも下記のような原因があります。
【愛犬が自分の尻尾を追いかける理由】
- お留守番の時間が長い
- 運動量不足(散歩など)
- お尻や尻尾に関する健康トラブル
お尻や尻尾に関する健康トラブルを引き起こしていた場合、愛情不足や運動不足を解消できたとしても尻尾を追いかける行動が止むことはありません。
日常的にお尻や尻尾を気にする行動を行う時は、症状が悪化する前に獣医師に相談してください。
異常に前足を舐める
愛犬が異常に前足を舐めている時は、飼い主さんからの愛情が不足している可能性が高いです。
犬は下記の理由で前足を舐めることがあり、繰り返し行うことで癖になってしまうこともあります。
【犬が前足を舐める理由】
- 愛情不足(ストレス)
- 自分を落ち着かせるため
- 前足の健康トラブルなど
愛犬に対して愛情を伝えることで前足を舐めなくなるようであれば問題ありません。
しかし、愛犬へ愛情を伝えても前足を舐める行動をやめない場合は、前足が痛い・かゆい・痺れるなどの症状が出ている危険性があります。
愛犬の前足を確認し、赤くなっていたり、脱毛などの症状が見られる場合は、出来るだけ早く獣医師に相談してください。
愛犬への愛情の伝え方
愛犬への愛情が足りないと感じている飼い主さんは、ここで紹介する愛情の伝え方を行なってください。
愛犬の性格や特徴などを理解し、愛犬に合った方法で愛情を伝えるようにしましょう。
同時に愛犬へ愛情を伝えるために、飼い主さんが無理しないように注意してください。
無理してしまうと継続して愛情を伝えることができなくなり、愛情を伝える機会が急激に減ったギャップでさらに愛情不足になる危険性があります。
丁寧なコミュニケーション
愛犬に愛情を伝えたい時は、以前よりも丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
同じようにおもちゃで遊んであげている場合でも、適当におもちゃを投げて拾ってきたらまた投げるというだけでは、愛情を伝えられない可能性があります。
おもちゃで遊ぶ場合も愛犬とアイコンタクを取り、丁寧に1つ1つの動作を行うようにしてください。
些細なことに感じるかもしれませんが、小さな事でも毎日行うことで愛犬に愛情を伝えられます。
食事やお世話の時に声をかける
愛犬の食事を準備する時や散歩の準備する時には、優しく声をかけながら行いましょう。
例をあげると、ご飯をあげる時に何も言わず食事を準備したり食器を置くのではなく、「今ご飯準備してるからちょっと待ってね」「ゆっくり食べてね」など、声をかけてあげれば飼い主さんの愛情が伝わるはずです。
他にも散歩に行く時は「散歩に行く?」と声をかけたり、ハーネスやリードを付ける時は「ちゃんとお利口さんに準備できて偉いね」などと声をかけてあげましょう
【愛犬に声をかけるタイミング】
- ブラッシングをしている時
- シャンプーをしている時
- トイレを上手くできた時
- ご飯を全て食べられた時など
上記のように、今まで当たり前のようにできていたことであっても、些細な成功を褒めてあげるのがポイントです。
愛犬と触れ合う時間を増やす
愛犬に愛情を伝える方法が正しい場合でも、触れ合う時間が足りずに愛情不足になっているかもしれません。
特に仕事などで飼い主さんが家にいる時間が短い場合や、家事などで家にいても愛犬と触れ合う時間が多く取れない場合は、触れ合う時間を増やすことが重要です。
【愛犬と触れ合う時間を増やすコツ】
- 朝に15分早く起きて触れ合う
- 眠る前に5分だけでも触れ合う
- お風呂が溜まる間の時間に触れ合うなど
上記以外にも、仕事のお昼休みに帰宅できる飼い主さんは5分だけでも触れ合うために帰宅する、家事を時短できる家電を購入するなど、飼い主さんのライフスタイルに合わせて愛犬と触れ合う時間を増やしてあげましょう。
また、おもちゃで遊んであげることも犬との重要なコミィニケーションになります。
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愛犬とトレーニングを行う
愛犬と触れ合う時間にトレーニングを行うことで、愛犬を褒めてあげるタイミングを増やせます。
子犬の場合は、基本となる下記のトレーニングを行いましょう。
【子犬に必要なトレーニング】
- おすわり
- 待て
- トイレ
- ハウス(クレートトレーニング)
- おいで
成犬の場合は、基本的なトレーニングをすでに覚えていることが多いため、下記のような必須ではないトレーニングを行うと良いでしょう。
【必ず覚えなくても良いトレーニング】
- お手・おかわり
- 伏せ
- ハイタッチ
- おまわり
- あご乗せなど
上記のようなトレーニング以外にも、フリスビーを使ったトレーニングなどもおすすめです。
愛犬が幸せだと感じた時のしぐさ4つをご紹介!
愛犬に愛情不足の時に見られる行動は見られないけれど、しっかり愛情が伝えられているか心配な飼い主さんは、ここで紹介するしぐさを愛犬が行うかをチェックしましょう。
また愛犬が幸せだと感じていても、個体差によってしぐさが異なるケースがあります。
愛犬の特徴から、幸せだと感じているしぐさをみつけていきましょう。
尻尾を上げて振る
犬はポジティブな気持ちになった時に、尻尾を高く上げて振ります。
【犬が尻尾を高く上げて振る時の気持ち】
- 嬉しい
- 楽しい
- 興奮
- 幸せなど
犬の中には、生まれて間も無い時期に断尾をされる犬や、尻尾が短い犬がいます。
愛犬が尻尾で幸せだと感じているか判断できない場合は、尻尾以外の表情や些細な動きから判断しましょう。
判断が難しい時はご飯や散歩、ドッグランでの様子など、愛犬が幸せそうにしているタイミングをよく観察してください。
共通して見られる行動があると思いますので、徐々に愛犬の幸せのサインを理解できるようにしましょう。
仰向けになってお腹を見せてくれる
犬にとってお腹は急所であるため、基本的には仰向けになってお腹を見せることは少ないです。
つまり、飼い主さんに対して仰向けになってお腹を見せる行動は、飼い主さんのことを信頼しており、安心しているサインということになります。
愛犬が仰向けになって「撫でて」と催促する動作を行なったときは、優しく撫でてあげましょう。
また、幸せのサイン以外にも服従などの意味合いもあるため、愛犬との上下関係が適切に構築されていない場合は仰向けにならない可能性があります。
他の幸せサインが見られるけれど、仰向けになってお腹を見せない場合はもう一度愛犬との上下関係を見直してください。
飼い主さんにくっつく
愛犬が飼い主さんにくっついたり、眠る時にくっつく場合は愛犬が幸せと感じているでしょう。
犬種によって警戒心の強さなどは異なりますが、基本的には安心できる場所でないと眠ることができません。
そのため、飼い主さんの近くで眠るという行動は、「飼い主さんの近く=安心できる・落ち着ける場所」ということです。
飼い主さんの顔や口周りを舐める
愛犬が飼い主さんの顔や口周りを舐める行為は、愛犬から幸せということを伝えるサインです。
しかし、飼い主さんが食べたものが口の周りに付着していた場合、犬が食べてしまうと健康トラブルを引き起こす危険性もあるため、愛犬に顔や口を舐めさせるのはほどほどにしておきましょう。
【犬が食べてはいけない食材】
- チョコレート
- 玉ねぎやニンニクなど
- キシリトール
- ぶどう・レーズンなど
上記の食べ物を食べた後は、特に愛犬に顔や口周りを舐めさせないように注意してください。
キシリトールは歯磨き粉などにも含まれているため、歯を磨いた後も気を付けましょう。
愛犬が愛情不足にならないようにコミュニケーションを取ろう!
今回は、愛犬への愛情が足りているか不安な飼い主さんや、最近愛犬の様子がおかしいと感じている飼い主さんのために、犬への愛情不足のサインや愛犬への愛情の伝え方以外にも、愛犬が幸せだと感じた時のしぐさ4つを紹介しました。
飼い主さんが愛犬へ愛情を伝えていると思っていても、愛犬にとって愛情を感じる方法でなければ愛情不足になってしまいます。
日々の愛犬の様子から愛情不足になっていないかをチェックし、愛情不足のサインが見られた時は愛犬とコミュニケーションを取る時間を増やすなどして対処しましょう。