大切な愛犬のケアで欠かせないのが、毛の手入れをする「トリミング」。
犬を飼い始めたばかりの方は、トリミングに必要な料金や相場がいくらなのか、ご存じないことも多いのではないでしょうか?
あわせてペット初心者の方向けに、トリミングが必要な理由やトリミングを受ける際の注意点も解説。
この記事を読めば、愛犬にぴったりのトリミングを受けさせてあげられるようになりますよ。
この記事の簡単なまとめ
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犬のトリミングに含まれる内容
一般的に「トリミング」はペットサロンでおこなわれ、カットのほかに以下の内容が含まれています。
- シャンプー
- カット
- ブラッシング
- 爪切り
- 耳掃除
- 肛門線絞り
組み合わせや料金設定も、サロンによって異なります。
多くのサロンで提供されているのは、カット以外のお手入れをする「シャンプーコース」と、すべてのお手入れがセットになった「シャンプーカット」です。
ちなみに「肛門線絞り」とは、犬の肛門の左右にある肛門線から、強い臭いがする分泌液を絞り出すこと。
通常は便と一緒に排出されますが、うまく出ていないと炎症を起こしたり、悪化すると皮膚が裂けてしまうこともあります。
肛門線の分泌液は便以上に臭うので、トリミングをする際、一緒に絞り出してもらうのがおすすめです。
犬種ごとのトリミング料金相場
犬種ごとのトリミング料金相場は、下記のとおりです。
- 小型犬のトリミング相場は3,500〜6,000円程度
- 中型犬のトリミング相場は5,500〜7,000円程度
- 大型犬のトリミング相場は9,000〜20,000円程度
それぞれ詳しく解説していきます。
ここからは、実際にあるペットサロンの料金表を5つ以上比較したうえで、下記2つのコースの大まかな相場をご紹介します。
- 「シャンプーコース」……シャンプーと爪切り、肛門線絞りなどその他のお手入れ
- 「シャンプーカット」……上記のコースにハサミやバリカンでのカットを含む
あくまで一例なので、正確な価格は実際に利用するペットサロンの料金表をご確認ください。
小型犬|チワワ・トイプードル・ミニチュアダックスなど
犬種 | シャンプーコースの相場 | シャンプーカットの相場 |
チワワ(ロング) | 3,500〜4,000円 | 5,000〜5,500円 |
トイプードル | 4,500〜5,000円 | 7,000〜7,500円 |
ミニチュアダックス (ロング) | 3,500〜4,000円 | 5,000〜5,500円 |
ミニチュアシュナウザー | 5,000〜5,500円 | 7,000〜7,500円 |
マルチーズ | 4,000〜4,500円 | 5,500〜6,000円 |
中型犬|コーギー・ビーグル・柴犬など
犬種 | シャンプーコースの相場 | シャンプーカットの相場 |
コーギー | 5,500〜6,000円 | 6,500〜7,000円 |
ビーグル | 5,000〜5,500円 | |
柴犬 | 5,500〜6,000円 | |
キャバリア | 5,500〜6,000円 | 6,500〜7,000円 |
大型犬|レトリバー・グレートピレニーズなど
犬種 | シャンプーコースの相場 | シャンプーカットの相場 |
ゴールデン・レトリバー | 9,000〜10,000円 | 10,000〜11,000円 |
ラブラドール・レトリバー | 7,000〜7,500円 | ────── |
グレートピレニーズ | 16,000〜17,000円 | 要相談 |
スタンダード・プードル | 16,000〜17,000円 | 20,000円 |
※大型犬・超大型犬の場合、あらかじめ相談が必要なケースがある
専門学校のモデル犬はトリミング料金が格安!
トリミングが受けられる場所は、ペットサロンだけではありません。
在学中の学生がカットやシャンプーをおこなうため、ペットサロンよりも料金は格安。
学校ごとに異なるものの、相場は以下のようになっています。
- 小型犬……500〜1,000円
- 中型犬……1,000〜2,000円
- 大型犬……1,500〜4,000円
有資格者による作業ではありませんが、プロの講師や教員のチェックがしっかり入るので、ある程度の安心感はあるでしょう。
募集条件に合う場合は、検討してみるのもおすすめです。
トリミングが必要な3つの理由
犬にトリミングが必要な理由は、下記のとおりです。
- 被毛を衛生に保つため
- 熱中症を防ぐため
- 見た目をオシャレにするため
それぞれ詳しく解説していきます。
多くの犬種で定期的に必要なトリミングですが、そもそも、なぜ「トリミング」は必要なのかご存じでしょうか?
ここでは、トリミングが必要な理由を3つにしぼって解説します。
毛を衛生的に保つため
犬のトリミングは、毛を衛生的に保つためのケア方法です。
毛繕いをしないことに加えて犬は外を散歩するため、汚れる機会が多くあります。
毛の汚れを放置してしまうと、悪臭や皮膚病の原因になりかねません。
皮膚や匂いを健やかに保つためにも、定期的にトリミングして毛をきれいにすることが必要なんです。
熱中症を防ぐため
毛が長く厚みがある犬種は、暑い時期、毛の間に熱がこもって熱中症になることがあります。
毛を短くする「サマーカット」は熱をこもりにくくできるため、熱中症対策に効果的です。
とはいえ、短くしすぎると熱中症リスクを高めるため注意が必要です。
皮膚が弱い犬の場合は、あらかじめサロンや病院で相談しておきましょう。
おしゃれな見た目にするため
トリミングは犬にとって、いわば人間のヘアカットと同じもの。
衛生的ですっきりとした状態を保つ以外に、見た目をおしゃれにする目的でトリミングする場合もあります。
カットデザインは頭や足先を丸く整えた形や、下半身にハート・リボンをあしらった形などさまざまです。
トリミングが不要な犬種もいる!
下記は、トリミングをおこなわなくてもよい犬種の一例です。
- 短毛(スムースコート)のチワワやダックスフンド
- フレンチブルドッグやパグなどの短毛種
ただし「おこなわなくてもよい」だけであって、「トリミングしてはいけない」というわけではありません。
また、これらの犬種は毛の厚みや量が少なく寒さに弱いので、冬場はしっかりと寒さ対策をしてあげましょう。
トリミングすべき時期と頻度
トリミングすべき時期と頻度は、下記のとおりです。
- 子犬は生後3ヶ月以降からトリミング可能
- 一般的なトリミング頻度は1〜2か月に1回
それぞれ詳しく解説していきます。
トリミングが必要なタイミングは、基本的に毛が伸びてきたころ。
暑さや寒さに応じ、適切な長さにカットしてもらうことが大切です。
しかし、トリミングが必須な犬種(長毛種など)の場合は、最低でも1か月に1回はトリミングを受けさせてあげましょう。
短毛種やトリミングが必要ない犬種の場合は、2か月に1回程度でも問題ありません。
子犬のトリミングはいつからできる?
子犬のトリミングができるのは、生後3か月ごろからといわれています。
実際のペットサロンでも、子犬のトリミングは生後3か月以降が条件になっている場合が多々あります。
加えて、ワクチン接種と狂犬病の予防接種をしてから、1週間経過していることも必須条件です(サロン内で病気が広まることを防ぐため)。
子犬は精神的、身体的に不安定な部分があるので、可能であればかかりつけの獣医師に相談してからトリミングを受けるようにしましょう!
トリミング料金相場は犬種ごとに異なる!モデル犬応募もおすすめ
犬のトリミング料金は、犬種や場所によって異なります。
ざっくりまとめると、トリミングの料金相場は下記のとおりです。
- 小型(チワワ、トイプードル、ダックスフンドなど)……4,500〜6,000円
- 中型犬(コーギー、ビーグル、柴犬など)……5,500〜7,000円
- 大型犬(レトリバー、グレートピレニーズなど)……10,000〜20,000円
(※シャンプーコース、シャンプーカットコース両方を含んだ金額)
おすすめの頻度は1〜2か月に1回。
短毛の犬種はトリミングが不要な場合もあるので、犬種や毛・皮膚の状態にあわせて判断してください。
またトリミングを受けるためには、ワクチンと狂犬病の注射、ノミ・ダニの予防が必須となるケースがほとんどです。
トリミングが病気やストレスの原因にならないよう、正しい対策をしてからケアしてもらいましょう!
解説した内容を参考に、ぜひ愛犬の健康と身だしなみを整えてあげてくださいね。
この記事の簡単なまとめ
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