愛犬家・愛猫家の間で、抜け毛対策グッズ対策として人気のあるファーミネーター。
すでに愛犬・愛猫へ使っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ファーミネーターは便利なグッズな一方で、やりすぎてしまったり正しい方法で使用していないなどの理由で、皮膚トラブルを引き起こしてしまうケースがあります。
今回は、ファーミネーターをやりすぎてしまうと具体的にどうなってしまうのかだけでなく、正しい使用方法とやりすぎを防ぐための方法などを犬猫行動アナリストが詳しく解説します。
この記事の簡単なまとめ
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ファーミネーターをやりすぎると具体的にどうなるの?
ファーミネーターをやりすぎてしまうと、愛犬・愛猫の被毛・皮膚にダメージを与える恐れがあります。
皮膚や被毛の健康維持を目的にファーミネーターを購入しても、愛犬・愛猫に合った適切な頻度と使用時間を心がけないと、逆効果になる危険性もあります。
ファーミネーターのやりすぎで起こる減少をそれぞれ紹介します。
- 犬の場合
- 猫の場合
それぞれ解説します。
犬の場合
愛犬にファーミネーターをやりすぎてしまうと、下記の問題を引き起こす恐れがあります。
- 皮膚へのダメージ(傷など)
- 被毛が薄くなる
- 脱毛が起きる
- 痛みなど
上記のようなトラブルを引き起こしてしまうことで、皮膚病を発症してしまう可能性があります。
犬の皮膚病は一度発症してしまうと完治まで時間を要するだけでなく、その他の皮膚病も引き起こしやすくなってしまうため、ファーミネーターをやりすぎないように注意してください。
また、ファーミネーターのやりすぎは痛みを伴う恐れがあるため、愛犬がブラッシングを嫌がった時は無理をさせないようにしましょう。
猫の場合
愛猫にファーミネーターをやりすぎてしまうと、下記の問題を引き起こす恐れがあります。
- 皮膚へのダメージ(傷など)
- 被毛が薄くなる
- 脱毛が起きる
- 痛みなど
猫は犬のようにトリミングサロンに連れて行く飼い主さんが少ないため、自宅でのケアが重要です。
特に換毛期は抜け毛が多く、ファーミネーターをいくらやってもキリがないため、適切な頻度と時間でケアを行うように意識しましょう。
ファーミネーターを使うことで期待できる効果とやりすぎる2つのパータン
ブラシ部分がステンレス製で作られているため、愛犬・愛猫の皮膚や被毛を傷つけることなく無駄な毛だけを取り除くことができます。
また、ステンレスのブラシ部分が皮膚に刺さらないように「エッジガード」も付いているため、安全面にも配慮されており、ブラシについた毛も「ワンプッシュ」で取り除くことが可能です。
ファーミネーターのメリットは以下のとおりです。
- 暑さ対策
- 皮膚の健康維持
- 毛玉対策
それぞれ詳しく解説してきます。
ファーミネーターのメリット
ファーミネーターを使ってケアをしてあげることで、下記のようなメリットがあります。
暑さ対策
ファーミネーターを使うことで抜け毛をしっかりと取り除くことで、暑さがこもるのを防ぎ熱中症予防にも効果が期待できます。
現在では室内で飼育することが主流なため、被毛の生え変わりが上手にできないケースがありますが、ファーミネーターを使用することで生え変わりをサポートすることが可能です。
皮膚の健康維持
余分な毛を取り除くことで、汚れを取り除くことが可能です。
さらにシャンプーなどのケアをした時に、良い成分が浸透しやすくなる効果も期待できます。
毛玉対策
猫は毛づくろいをした時に毛玉を飲み込んでしまうことがありますが、ファーミネーターを使うことで抜け毛を取り除き、飲み込んでしまう毛玉の量を減らす効果が期待できます。
①:長い時間使用する
ファーミネーターを使用すると、犬・猫の抜け毛が次から次へと抜けてしまいます
飼い主さんの中には、愛犬・愛猫の抜け毛を完全になくなるまでブラッシングしてしまい、結果としてファーミネーターをやりすぎてしまうケースが多いです。
②:頻繁に使用する
やりすぎてしまうケースとして、毎日ファーミネーターを使ってしまうケースがあります。
毎日ファーミネーターをかけてしまうと、一回あたりの時間が短くてもやりすぎになる恐れも。
毛が生え変わる時期であれば、ファーミネーターを毎日使用しても問題ないケースもありますが、基本的には毎日ファーミネーターを使う必要はないでしょう。
愛犬・愛猫の種類や毛質などによって、ファーミネーターを使う頻度を調整してください。
ファーミネーターのやりすぎを防ぐためには?
ファーミネーターのやりすぎを防ぐために、使用頻度と1回あたりのブラッシング時間に注意してください。
【ファーミネータの使用頻度】
種類 | 使用頻度(1週間あたり) | 1回あたりのブラッシング時間 |
猫 | 1回 | 3分〜5分 |
小型犬 | 1回〜2回 | 3分〜5分 |
中型犬 | 1回〜2回 | 10分〜15分 |
大型犬 | 1回〜2回 | 20分〜30分 |
上記の頻度とブラッシング時間は、あくまでも参考の頻度と時間なため、愛犬・愛猫の種類や毛質、毛の生え変わりの時期などによって調整してください。
ファーミネータは、他のブラッシング用品と比較すると抜け毛が取れるため、完全に抜け毛がなくなるまでブラッシングをやろうとするとキリがなくなってしまいます。
ファーミネーターをやりすぎてしまう飼い主さんは、意識的にファーミネーターを使用する頻度や使用時間を抑えるようにしたり、ソフトタイプのブラッシング用品を使うなどしてください。
犬・猫のファーミネーターの正しい使い方
ファーミネーターなどのペットケア用品は間違った使い方をしてしまうと、逆に健康トラブルを引き起こす危険性があります。
愛犬の皮膚や被毛の健康維持のためにも、ファーミネーターの正しい使い方を知っておきましょう。
【ファーミネーターの正しい使い方】
- 愛犬の身体に怪我や赤みなどがないかをチェックする
- ペット用のコームやスリッカー、ブラシを使って毛玉や被毛のもつれをなくす
- 愛犬の被毛を優しくファーミネーターで優しくブラッシングする
- ブラッシングをしてファーミネーターに毛が溜まったら「プッシュボタン」を押して取り除く
ファーミネーターをいきなり使用すると、ブラッシングをする時に被毛が引っかかり愛犬・愛猫が痛がる恐れがあります。
ブラッシングをする時は愛犬・愛猫が慣れている箇所から始めて、同じ箇所を繰り返しブラッシングしないように注意してください。
本物のファーミネーターを見分ける3つのポイント
ファーミネーターは、類似品が数多く存在している商品の1つです。
類似品を購入してしまうと、簡単に壊れてしまったりブラシ部分が鋭利になっていて愛犬・愛猫を傷つけてしまう可能性があります。
すでにファーミネーターを持っている飼い主さんは、下記の項目をチェックして本物か類似品かを確認しましょう。
【本物のファーミネーターを見分けるポイント】
- 持ち手部分
- ブラシ部分
- シリアルコード
上記の項目で見極める方法を詳しく解説します。
持ち手部分
ファーミネーターの持ち手部分を比較すると、本物は「突起がキレイに埋まっている状態」ですが、偽物は「突起がない箇所があり、まばらな状態」です。
他のチェックポイントと比較すると持ち手部分は分かりやすい箇所なため、ファーミネーターを購入する時はまず初めに持ち手を確認すると良いでしょう。
ブラシ部分
本物のファーミネーターのブラシ部分は「ブラシの根本とブラシ1本1本がキレイに揃っている状態」ですが、偽物は「ブラシの根元の高さが異なり、ブラシの幅がまばらな状態」です。
愛犬・愛猫の皮膚や被毛に触れる部分なため、入念に確認してください。
シリアルナンバー
記載箇所は「ロゴを正面にした状態で見た時に右上」にありますが、偽物はロゴの背面に記載されているケースが多いです。
偽物の場合でもシリアルナンバーが記載されているため、シリアルコードが記載されているからという理由でファーミネーターを購入しないように注意してください。
ファーミネーターはやりすぎないよう注意しましょう!
今回は、ファーミネーターをやりすぎてしまうと具体的にどうなってしまうのかだけでなく、正しい使用方法とやりすぎを防ぐための方法などを犬猫行動アナリストが紹介しました。
ファーミネーターは、正しい方法で使用することで愛犬・愛猫の皮膚や被毛の健康維持に役立てることができる商品です。
しかし、間違った方法で使用してしまうと皮膚トラブルを引き起こす恐れがあり、逆に愛犬・愛猫を傷つけてしまいます。
ファーミネーターには類似品が多く存在しており、安全面で問題がある可能性が高いため、正規品のファーミネーターを見極めて正しい方法でブラッシングしてあげましょう。
この記事の簡単なまとめ
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