最近では国産ドッグフードの種類が増え、国内産フードの品質も高まってきました。
国産ドッグフードの主なメリットは、原材料や製造会社の安全性、万が一のトラブル対応がスムーズ、日本の湿度に適したパッケージングがされていることです。
このような背景から、一昔前だと外国産ドッグフードを好んで購入していた飼い主さんも国産ドッグフードに切り替えるようになってきました。
今回は、おすすめの国産ドッグフードについて、フード開発を行なっている犬の管理栄養士が詳しく紹介していきます。
国産ドッグフードは本当に良い?
少し前まで、日本のドッグフードはペット先進国の中でドッグフードの法的基準が低いとされ、外国産のドッグフードに太刀打ちできないような状態でした。
しかし、2009のペットフード安全法(農林水産省と環境省の共管の愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)の施行がされました。
そのため、国産ドッグフードについても添加物の使用を中心に細かな規則ができるようになり、国産ドッグフードは品質が良いものが多くなっています。
愛犬家が増える中、ドッグフード開発メーカーの意識も高まってきたことで年々国内産ドッグフードの品質は高まっています。
●ペットフード安全法については、環境省自然環境局の公式サイトの「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」
●ペットフード安全法で使用制限がある添加物については、環境省自然環境局の公式サイト
国産ドッグフードは危険ではない
国産ドッグフードについては、ペットフード安全法やペットフード公正取引協議会で細かな規約ができるまで、実際のところ危険な成分や原材料も多く使用されていました。
このような理由から、ドッグフードに関しては国産の方が品質が悪いという見解が広まりましたが、それは一昔前の話です。
ドッグフードによって品質や成分的な安全性には違いがありますが、ドッグフードメーカーも良質な動物性タンパク質を主原料にする動きが高まっています。
全般的に考えると、現状市場に出回っている国産ドッグフードは危険ではありません。
国産ドッグフードの安全性は原材料を見て判断する
良いドッグフードというものは、愛犬に適しているドッグフードであるか否かによって大きく異なります。
そのため、愛犬の食物アレルギーの有無や腸の健康状態、運動量や年齢など総合的に判断して、原材料や成分を見て判断するのが一番大切です。
愛犬が食物アレルギーを抱えているのに、アレルゲン食材を使用したドッグフードを選べば危険です。
それに加えて下痢をしやすい犬に米類などの消化性の悪い原材料を選ぶのは危険ですので、国産ドッグフード選びでは飼い主さんがしっかりと原材料を見ることが大切です。
国産ドッグフード選びで大切な5つのポイント
ここでは、実際に国産ドッグフードを選ぶときに大切となるポイントを5つに絞って紹介します。
ドッグフードの裏ラベルに記載されている原材料や総合栄養食基準については、必ず確認をしてから購入しましょう。
ドッグフードのラベル情報を確認して選ぶ
国産ドッグフードであっても油断は禁物です。
ドッグフードを選ぶときは、原材料を中心にラベルに表示されている内容を簡単にチェックしましょう。
ペットフード安全法では、ドッグフードフードの名称や、原材料一覧(多い順に表記)、原産国名や賞味期限などの表示義務があります。
その他、会員以外は任意ではあるものの、ペットフード公正取引協議会では成分や給与方法を表示する規約が設けられています。
また、半数以上のメーカーはこの表示義務を守っており、ドッグフード裏に貼られているラベル上には、飼い主さんが確認した方が良いたくさんの情報が盛り込まれています。
肉や魚の割合を確認して選ぶ
犬の腸管部分には、体全体のうち半数以上の免疫細胞が集中しています。
腎臓トラブルを中心にタンパク質制限がない犬については、腸を健康にして免疫力を高めるために肉や魚などの消化しやすい肉や魚が主原料のドッグフードを選びましょう。
消化しやすい原材料を使用しているドッグフードを与えて愛犬の免疫力を高めて、様々な病気と戦う、または病気にかかりにくい体づくりのサポートが行えます。
総合栄養食ドッグフードを選ぶ
総合栄養食とは、ドッグフードと水さえあれば愛犬の生命維持ができる(健康体の犬の場合)ドッグフードを指します。
日本では、AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準を満たしたドッグフードに対して総合栄養食表記を行えます。
しかし、実はよく調べると、国産・外国産問わずに総合栄養食基準を満たしていないドッグフードも数多くあります。
栄養バランスの良くないドッグフードを長期継続して与えると、栄養バランスの乱れによって成長不良や病気が生じるケースもあるので、特に注意しましょう。
愛犬のアレルギーに配慮して選ぶ
食物アレルギーの犬に関しては、必ずアレルギーの原因となる食材が入っていない国産ドッグフードを選びましょう。
犬の食物アレルギーは、ドッグフードの原材料や添加物成分に対して過敏に体が反応してしまい引き起こされ、様々な症状を引き起こします。
一般的には食事後1時間後〜4時間程度でアレルギー症状は出やすいと言われているので、現時点で食物アレルギーがない犬の場合であっても新しいドッグフードに切り替えた場合は注意しましょう。
なお、犬の食物アレルギーは年々増えており、個体差によって症状のでかたや出るまでの時間が異なります。
食物アレルギーが疑われる気をつけたい症状
以下の症状が出たら、食物アレルギーの可能性があります。
- 嘔吐や下痢などの消化器系症状
- 咳、鼻水、くしゃみなどの症状
- 皮膚や目、口の痒み(後肢で体を掻く、床に口を擦りつけるときは要注意)
- 湿疹やじんましん
- 目の異常(晴れや充血、過剰な涙が出るときは要注意)
- 呼吸困難やめまい
獣医師おすすめのドッグフードを選ぶ
獣医師が推奨している国産ドッグフード全てが良いというわけではありません。
しかし、栄養バランスに配慮して開発されたドッグフードを獣医師が監修していると飼い主さんにとっては安心感が高いのではないでしょうか。
これまで様々な企業のドッグフード開発を行なってきましたが、獣医師は犬の食育専門家でないものの、対象のドッグフードについて以下点に配慮して監修する傾向にあります。
- 総合栄養食基準に配慮しているか
- 犬に必要な栄養バランスが整っているか
- 不要な添加物が使用されていないか
- 獣医師自身が名前を出しても良いドッグフードか
獣医師に関わらず、監修者がいるドッグフードか監修者がいないドッグフードかによって安心感も高まるのではないでしょうか。
おすすめ国産ドッグフードランキング|1位〜18位
今回は、国産ドッグフードについて安全性や総合栄養食であるかどうか、主原料などを比較して犬の管理栄養士が国産ドッグフードランキングを作りました。
国産ドッグフードを与えたいと考えている飼い主さんはぜひ参考にしてください。
1位|小型犬におすすめの国産ドッグフード「このこのごはん」
小型犬の健康維持を目的として食材を選んでいる、室内飼いの超小型犬や小型犬におすすめの国産このこのごはんについて紹介します。
特徴
人も食べることができるドッグフードで、 子犬からシニア犬まで与えられます。
特に消化性に優れた低脂肪の動物性タンパク質を豊富に使用しているため、運動量が少ない室内飼育の犬に適しています。
第2原材料に玄米を使用している点が消化性の点で気になりますが、コスパを配慮してランキングでは1位です。
原材料の特徴としては、乳酸菌配合で腸の健康維持に配慮しているため、免疫力を高めたり様々な病気予防が期待できるのではないでしょうか。
その他、公式ホームページのお客様の声を見ると、嗜好性が高いことも人気の理由だということが分かります。
安全性や総合栄養食基準
プレミアムドッグフードこのこのごはん | |
総合栄養食 | ◯ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 鶏肉(ササミ・レバー) |
添加物 | 香料や保存料、着色料、酸化防止剤などの添加物は一切不使用(栄養源であるビタミン・ミネラル使用) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 超小型犬・小型犬 |
2位|獣医師監修の総合栄養食国内産ドッグフード「ペトコト」
まるで手作り色のような、嗜好性の高いペトコトドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
世界に95人しか存在しないと言われている米国獣医栄養学専門医が監修している、ヒューマングレードの国産ドッグフード。
素材へのこだわりはもちろん、犬の嗜好性が高いのが特徴です。
作りたてを冷凍して送ってくるので解凍して与えるだけですが、保存料や着色料などの添加物は使用しておらず、原材料も国内産の食材が多いのも人気の理由でしょう。
アレルギーの原因になりにくいグルテンフリーで、安全性に関しては文句なしのドッグフードなのではないでしょうか。
基本的に超小型犬〜大型犬におすすめしたいドッグフードですが、価格が高いので中型犬や大型犬に与えるのは量やコスト面で難しいです。
安全性や総合栄養食基準
ペトコトドッグフード | |
総合栄養食 | ○ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 種類によって異なる |
添加物 | 香料や保存料、着色料、酸化防止剤などの添加物は一切不使用(栄養源であるビタミン・ミネラル使用) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 超小型犬や小型犬 |
3位|主原料に鹿肉を使用したグレインフリードッグフード「プレミアムドッグ ZEN」
主原料が国産白身魚という、ドッグフードでは珍しい主原料が注目の国産プレミアムドッグフードZENについてご紹介します。
ドッグフードの特徴
ZENのプレミアムドッグは、穀物不使用のグレインフリードッグフードで、主原料に国産の新鮮白身魚を使用しているため、肉に対して食物アレルギー反応を示す犬におすすめです。
魚は肉同様、犬の消化能力に適しているため腸の健康維持をサポートしてくれるでしょう。
その他の原材料のこだわりも強く、えごまやココナッツオイル等のサプリメント的要素の強い健康食品が使われているのもポイントが高いです。
原材料は85%以上が国内産の食材使用ということで、安心して犬に与えることができるのではないでしょうか。
合成保存料や着色料、香料、中国産の原料を使用していない点もおすすめできる栄養バランスに優れた総合栄養食です。
なお、原材料に優秀な食材を多く使用しているのが、ランキング上位の理由です。
犬の管理栄養士として、特に評価の高いZENの原材料は以下の通りです。
- 日本鹿生肉(高タンパク・低脂質で犬の消化能力に適している)
- りんご(野菜だけでなく果物も使用している点でポイントが高い)
- 魚油(犬の皮膚や脳の健康維持に役立つオメガ3脂肪酸を供給できる)
- 乾燥酵母(乳酸菌の発育促進に役立ち犬の腸の健康維持サポートが期待できる)
- 黒ごま粉(抗酸化作用が期待できるセサミンが入っている)
- オリゴ糖(腸の健康維持で免疫力応援が期待できる)
安全性や総合栄養食基準
プレミアムドッグ ZEN グレインフリー ベニソン | |
総合栄養食 | ○ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 野生の鹿肉 |
添加物 | 着色料、合成保存料、合成酸化防止剤、発色剤、香料不使用(栄養源であるビタミン・ミネラル、天然の酸化防止剤のみ使用) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 食物アレルギーがなければ全犬種におすすめ |
4位|無添加にこだわる国産ドッグフード「GOWAN」
原材料のなんと50%程度が新鮮な生肉を使用しているという、犬の消化能力に適した国産GOWANドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
原材料の約50%に新鮮な生肉を使用しており、牛肉・鶏肉・馬肉だけでなく、魚を使用している点でもおすすめのドッグフードです。
また、製造方法にもこだわりがあり、低温製造で作られているので食材の風味や栄養素が損失されにくいのが特徴です。
国内産なことはもちろんですが、パッケージも鮮度を保つことができるよう工夫されているため、日本のような湿度の高い環境でも酸化リスクが低くて安心なのではないでしょうか。
その他、腸の健康をサポートする栄養素が含まれているため便の状態が安定しない犬には特におすすめです。
安全性や総合栄養食基準
ドッグフード 無添加 国産 GOWAN | |
総合栄養食 | ○ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 牛肉 |
添加物 | 香料や保存料、着色料、酸化防止剤などの添加物は一切不使用(乳酸菌群などの機能性成分を配合) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 免疫力を高めたい犬、便の状態が不安定な犬 |
5位|九州産華味鳥が主原料の「うまかドッグフード」
原材料にこだわりを持っており九州産のブランド鳥が豊富に使用されている、国産うまかドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
うまかドグフードは、高たんぱく・低脂質の国産ドッグフードで、犬の消化器官に負担をかけにくいように配慮されています。
腸の健康維持は愛犬の免疫力を高めて病気予防をするのに効果的なため、ビフィズス菌やオリゴ糖が配合されているのがポイントが高いのではないでしょうか。
便の状態が安定していない犬には特におすすめで、使用している食材についても全てヒューマングレード食材。
製造工場に関しても、人間の食品工場と同じ基準の工場を選定しているため、安全性については文句なしのドッグフードです。
その他、ドッグフード粒が小さいので超小型犬や小型犬におすすめですが、穀物を使用している点でランキングでは5位。
原材料にグルコサミンやコンドロイチンが含まれているので、四肢の健康に配慮したい犬にもおすすめです。
安全性や総合栄養食基準
うまか国産プレミアムドッグフード | |
総合栄養食 | ◯ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 鶏肉 |
添加物 | 着色料、香料、合成添加物不使用(栄養源であるビタミン・ミネラル使用) |
対象年齢 | 生後4か月以降のパピーからシニア犬までの全犬種・全年齢 |
おすすめの犬 | 超小型犬や小型犬、免疫力を高めたい犬、便の状態が不安定な犬 |
6位|素材へのこだわりが強い安い国内産ドッグフード「犬猫生活」
肉を主体として作った、獣医師がすすめる犬猫生活のドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
犬猫生活は、獣医師とメーカーが協力して作り上げたドッグフードで、主原料が4種類の生肉になっている点で評価が高いのが特徴です。
生肉が主原料で穀物を使用していないため、好き嫌いのある犬はもちろん消化能力が低下している犬にも良いでしょう。
その他、低温加熱で素材のうまみや栄養素が逃げにくい製造方法にもこだわりをもっている、全年齢対象の総合栄養食です。
安全性や総合栄養食基準
犬猫生活ドッグフード | |
総合栄養食 | ○ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 生肉(鶏肉、牛、旬の魚、豚レバー) |
添加物 | 着色料や合成保存料、香料一切使用栄養源であるビタミン・ミネラル使用) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 便の状態が不安定な犬、四肢の病気にかかりやすい犬 |
7位|薬膳を取り入れた嗜好性の高い国内産「ペルシアドッグフード」
薬膳にこだわりを持つ、ヒューマングレード国産ペルシアドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
人工添加物を使用しないで作られており、人間基準の食材を原材料として選定しているドッグフードです。
東洋医学的な薬膳で代表的な食材であるクコの実が配合されているのも珍しく、漢方の世界ではクコの実は以下のような効果が期待できると考えられています。
- 滋養強壮
- 免疫力応援(疲労回復)
- 視力の改善
- 皮膚の健康維持
- 腸内環境を整える
なお、国産ペルシアドッグフードには2種類のバリエーションがあります。
体重管理が必要ない犬には「パーフェクトバランス」シリーズ、運動量が低下しているシニア犬や肥満気味の犬には「カロリーオフ」シリーズがおすすめです。
原材料に穀物が多く使用されている点や魚ではなく魚粉が使用されている点から、ランキングでは1位ではありませんが安全性に関しては非常に良いドッグフードなのではないでしょうか。
安全性や総合栄養食基準
国産ペルシアドッグフード(パーフェクトバランス) | |
総合栄養食 | ○ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 生肉(牛、鶏、馬、魚肉、豚レバー) |
添加物 | 不使用(オリゴ糖や乳酸菌などの機能性成分のみ配合) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 免疫力が低下している犬や疲れやすいシニア犬 |
8位|獣医師がすすめる国産プレミアムドッグフード「ナチュロルドッグフード」
獣医師もすすめる国産ドッグフード、ナチュロルについて紹介します。
ドッグフードの特徴
主原料が新鮮牛生肉や鶏生肉、馬生肉、魚生肉で非常に良いのですが、その他の原材料に豊富な野菜を使用していない点でランキングでは7位です。
犬の管理栄養士として、あまり望ましくないと感じる原材料は以下の通りです。
- タピオカ(ベトナム産)
- 魚粉
- ココナッツ(フィリピン産)
- 鶏粉末
上記の原材料以外は、国内産であることや穀物不使用のグレインフリーであること、栄養源となるビタミンやミネラル以外は無添加という点でおすすめできるドッグフードです。
なお、免疫力向上に必須となる腸の健康維持が期待できるオリゴ糖や乳酸菌が配合されているのもポイントが高いのではないでしょうか。
安全性や総合栄養食基準
ナチュロルドッグフード | |
総合栄養食 | ○ |
安全性 | ★★☆☆☆ |
主原料 | 新鮮牛生肉(北海道・兵庫県産)・新鮮鶏生肉(兵庫県産)・新鮮馬生肉(カナダ産)・新鮮魚生肉(兵庫県産) |
添加物 | 香料や保存料、着色料、酸化防止剤などの添加物は一切不使用(栄養源であるビタミン・ミネラル使用) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 便の状態が不安定な犬、腸の健康維持をしたい犬 |
9位|免疫力を高めたい犬におすすめの国産ドッグフード「ポンポンデリ」
犬の腸活をコンセプトに開発されているドッグフード、免疫力応援が期待できるポンポンデリの国産ドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
ポンポンデリドッグフードの良い点は、犬の免疫力応援に大きく関与する腸の健康維持をコンセプトにおいて開発されている点です。
乳酸菌が配合されている他、皮膚や脳の健康維持や四肢などの炎症緩和に役立つDHAも添加されています。
これら機能性成分を与えたいと考えている飼い主さんは、サプリメントを別途購入しなくても良いので便利です。
その他、ビール酵母以外の原材料は全て人間基準の食材が使用されていますが、使用度合いで2番目以降が玄米、大麦、鰹節というのがランキング上位でない理由です。
安全性や総合栄養食基準
ポンポンデリドッグフード | |
総合栄養食 | ○ |
安全性 | ★★★☆☆ |
主原料 | 鶏肉 |
添加物 | 香料や保存料、着色料、酸化防止剤などの添加物は一切不使用(栄養源であるビタミン・ミネラルと機能性成分である乳酸菌やDHA使用) |
対象年齢 | 1才以上の犬 |
おすすめの犬 | 便の状態が不安定な犬、免疫力を高めたい犬 |
10位|安心して与えることを第一に考えた国産ドッグフード「七つ星」
安心して与えることができるという点で評価の高い、国産七つ星ドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
国産ドッグフード「七つ星」には犬の消化能力に適した国産の鶏肉を使用しており、遺伝子組み換えをしていない原材料を使用している点でも評価が高いドッグフードです。
9mm程度の小粒ドッグフードなので、超小型犬や小型犬におすすめ。
防腐剤や香料、着色料、保存料、酸化防止剤を使用しておらず、原材料に様々な野菜を使用しているのがおすすめの理由です。
しかし、大麦、玄米、黒米などの穀物類の種類も多いため、ランキングでは10位です。
国産ドッグフードは数多くありますが、原材料全てが国内産食材という点は安心感が高いのではないでしょうか。
安全性や総合栄養食基準
国産・無添加七つ星ドッグフード | |
総合栄養食 | ○ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 鶏肉 |
添加物 | 酸化防止剤、防腐剤、着色料など不使用(栄養源であるビタミン・ミネラル使用) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 食物アレルギーがなければ全犬種におすすめ |
11位|愛犬の健康状態にあわせて選べる「みらいのドッグフード」
製薬会社が作った愛犬の健康状態によって選べるみらいの国産ドッグフフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
国内産のみらいのドッグフードは、漢方を数多く使用しており栄養価が高いのが特徴で、愛犬が何かしらの病気を発症している場合におすすめです。
ドッグフードのラインナップが以下の13種類準備されているので、愛犬の病気や食物アレルギーによって選ぶと良いでしょう。
- 腫瘍用:特別療法食G
- 心臓用:特別療法食SI
- 腎臓用:特別療法食J
- 肝臓用:特別療法食KA
- 膵臓用:特別療法食SU
- 胃腸・消化器用:特別療法食IC
- 糖尿・白内障用:特別療法食TO
- 結石・膀胱炎用:特別療法食KE
- 骨関節用:特別療法食H
- 皮膚・アレルギー用:特別療法食A
- ダイエット用:特別療法食D
なお、療法食についてはみらいのドッグフードに限らず総合栄養食基準は満たしていません。
健康体の犬用のみらいのドッグフード「長寿サポート(幼犬・成犬用)」、「シニアサポート(高齢犬用)」に関しては総合栄養食基準を満たしています。
安全性や総合栄養食基準
みらいのドッグフード | |
総合栄養食 | △ |
安全性 | ★★★★☆ |
主原料 | 種類によって異なる |
添加物 | 人工添加物(化学合成添加物)は不使用 |
対象年齢 | 種類によって異なる |
おすすめの犬 | 病気を発症している犬、特定の部位の健康サポートを行いたい犬 |
12位|愛犬に合わせて選ぶことができる鹿肉主原料の「DOGSTANCEドッグフード」
愛犬のアレルギーや健康状態によって選ぶことができる、国産DOGSTANCEドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
DOGSTANCEの最大のメリットは、個々の犬の健康状態によって選べる豊富なラインナップです。
- 鹿肉 シニア(ドライフード):運動量が低下しているシニア犬におすすめ
- 鹿肉 プロミックス(ドライフード):免疫力を高めたい犬におすすめ
- 鹿肉 ベース(ドライフード):標準のドッグフードで大型犬に特におすすめ
- 鹿肉 麹熟成(ドライフード):少量で栄養補給できるため、食の細い犬におすすめ
- 鹿肉 ライト(ドライフード):運動量が低下しているシニア犬やダイエット中の犬におすすめ
- 皮膚ケアフィッシュ(療法食):食物アレルギーのある犬や皮膚の健康維持をしたい犬におすすめ
- 鹿肉 ウェット(ウェットフード):食べムラのある犬や腸内環境を整えたい犬におすすめ
種類によって原材料や成分が異なりますが、全般的に国産で安心して与えられます。
また、栄養素であるビタミンやミネラル、サプリメント以外は無添加のため、総合的におすすめのドッグフードです。
安全性や総合栄養食基準
DOGSTANCEドッグフード | |
総合栄養食 | 種類によって異なる |
安全性 | ★★★★☆ |
主原料 | 種類によって異なる |
添加物 | 香料や保存料、着色料、酸化防止剤などの添加物は不使用(機能性成分や栄養源となるビタミン・ミネラルは使用) |
対象年齢 | 種類によって異なる |
おすすめの犬 | 病気を発症している犬、特定の部位の健康サポートを行いたい犬 |
13位|新鮮さと無添加にこだわる国産「新鮮サクラペットフード」
化学合成保存料や合成酸化防止剤を一切使用していない新鮮さにこだわる国産ドッグフード、新鮮サクラペットフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
作りたてを届ける新鮮さにこだわりを持っている国内産ドッグフードで、酸化防止に役立つ100gの遮光性の高い小分けパッケージが魅力的な商品です。
どんなに品質の良いドッグフードであっても、保存方法を工夫しないと酸化による愛犬への健康被害が大きいため、安心して愛犬に与えられるのがメリットなのではないでしょうか。
なお、サクラのドッグフードにはドライタイプと半生タイプがあり、ドライタイプは8mm程度の小粒サイズなので超小型犬や小型犬におすすめです。
機能性成分として、グルコサミンやコンドロイチン(サメ軟骨抽出物)が含まれているので、脱臼や亜脱臼をしやすいトイプードルやチワワなどの四肢トラブル予防に役立つでしょう。
安全性や総合栄養食基準
新鮮国産サクラペットフード | |
総合栄養食 | ◯ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 肉類〈ビーフ(骨・皮・内臓を含まない) |
添加物 | 化学合成保存料や合成酸化防止剤不使用(栄養源であるビタミン・ミネラル、機能性成分である乳酸菌やグルコサミン・コンドロイチン配合) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 超小型犬・小型犬・四肢トラブルが多い犬種、腸の健康維持をしたい犬 |
14位|生食に近いことにこだわる国産ドッグフード「Primo」
犬の消化能力や栄養バランスに配慮して生食にこだわっている、Primoの国産ドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
Primoの国内産ドッグフードは、様々な種類の新鮮生肉を全原材料の50%以上使用しているのがおすすめポイントです。
また、製造方法にもこだわりがあり、低温・低圧製法を採用しており手作業の工程が多いのが特徴。
玄米粉を使用しているものの、生肉の使用割合が非常に高いので安心して与えることができ、オリゴ糖や乳酸菌を配合しているので腸の健康維持(=免疫力の向上)が期待できるおすすめの国産ドッグフードです。
安全性や総合栄養食基準
国産ドッグフード「Primo」 | |
総合栄養食 | ○ |
安全性 | ★★★★★ |
主原料 | 生ミンチ肉(牛肉、鶏肉、馬肉、レバー肉、魚肉、豚肉) |
添加物 | 合成保存料・酸化防止剤・着色料・造粘剤・防腐剤、抗菌剤、抗酸化剤、抗カビ剤不使用 |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 免疫力を高めたい犬・便の状態が不安定な犬 |
15位|手作り食をコンセプトに作られた最高級ドッグフード「ココグルメ」
SNSでも嗜好性の高さで評判の、手作り食をコンセプトに作られたココグルメについて紹介します。
ドッグフードの特徴
国産のココグルメドッグフードは、総合栄養食基準に準拠して作られていると表記があります。
しかし、実際のところ総合栄養食を名乗るために必要な外部分析をしていないようですので、食べムラのある犬のトッピングご飯やおやつ(完食)としての活用がおすすめです。
新鮮な肉や野菜を中心とした原材料については、申し分がないドッグフードです。
ドライフードと比較すると水分量もあるため、冬場の水分補給サポートや水を自ら積極的に摂取しない犬にも良いのではないでしょうか。
なお、ココグルメには2種類のレパートリーが準備されているので、食べムラが多い犬は交互に与えると良いでしょう。
- 鶏のむね肉が主原料の「チキン&フレッシュベジタブル」
- 豚肉が主原料の「ポーク&ブロッコリー」
安全性や総合栄養食基準
ココグルメドッグフード | |
総合栄養食 | △(総合栄養食基準に準拠しているが、正式には総合栄養食表記ができていない) |
安全性 | 主食として利用する場合:★☆☆☆☆ 間食やトッピングご飯として利用する場合:★★★★★ |
主原料 | 種類によって異なる |
添加物 | 香料や保存料、着色料、酸化防止剤などの添加物は一切不使用(栄養源であるビタミン・ミネラル使用) |
対象年齢 | 子犬〜老犬までオールステージOK |
おすすめの犬 | 超小型犬・小型犬・食べムラのある犬 |
16位|馬肉で愛犬の健康をサポート「馬肉自然づくり国産ドックフード」
無添加のヒューマングレード国産ドッグフード、馬肉自然づくりについて紹介します。
ドッグフードの特徴
原材料へのこだわりと無添加で作られている点は評価できますが、本来食材だけでは補えず、ドッグフードに添加されるべきビタミン類とミネラル類が入っていません。
そのため、総合栄養食基準を満たしていない点で評価は高くないです。
しかし、国内産で使用している原材料が人間基準ということもあり、総合栄養食のトッピングごはんとしてはおすすめ。
主原料に使用されている馬肉は、低カロリー・低脂肪のみならず、コレステロールも低くて犬にとって魅力的な食材なので、間食やトッピングとして利用すると良いでしょう。
安全性や総合栄養食基準
馬肉自然づくり国産ドックフード | |
総合栄養食 | ✖️ |
安全性 | 主食として利用する場合:★☆☆☆☆ 間食やトッピングご飯として利用する場合:★★★★★ |
主原料 | 馬肉 |
添加物 | 完全無添加 |
対象年齢 | ※総合栄養食基準を満たしていないため主食の場合は不明確 |
おすすめの犬 | 総合栄養食のトッピングとして利用したい飼い主さん |
17位|オーガニックと無添加を兼ね備えた「マルセイ食品ドッグフード」
食品会社が製造している、国産オーガニックのマルセイ食品ドッグフードについて紹介します。
ドッグフードの特徴
マルセイ食品のドッグフードは食品会社が作っていることから、安心して与えることができるという評価が高いドッグフードです。
牛や豚などの動物性タンパク質についても遺伝子組み換えをしていない穀物を与えられて育った肉を使用するなど、オーガニックへのこだわりも強いのが人気の理由でしょう。
ただし、総合栄養食基準についての情報や詳しい成分情報が公開されていないため、主食として与えるのはおすすめできません。
安全性や総合栄養食基準
マルセイ食品国産ドッグフード | |
総合栄養食 | ✖️ |
安全性 | 主食として利用する場合:★☆☆☆☆ 間食やトッピングご飯として利用する場合:★★★★★ |
主原料 | 肉類(牛肉 豚肉 鶏肉 馬肉) 魚介類(カツオ イワシ) |
添加物 | 合成保存料・酸化防止剤・着色料・造粘剤・防腐剤、抗菌剤、抗酸化剤、抗カビ剤不使用 |
対象年齢 | 不明 |
おすすめの犬 | 総合栄養食のトッピングとして利用したい飼い主さん |
18位|人も安心して食べれる食材で作られた「PERORIドッグフード」
完全無添加で人が食べられる原材料基準がメリットの国産ドッグフード、PERORIについて紹介します。
ドッグフードの特徴
国産のPERORIドッグフードは、人間も食べられる基準の原材料を使用しており、大抵のドッグフードに添加されているビタミンやミネラルも使用せずに作られています。
なお、総合栄養食表記がないのが不安要因ですが、主食ではなく総合栄養食のトッピングとしての利用はおすすめです。
大きく分類すると、馬肉味と鶏肉味の2つのレパートリーがありますが、肉副産物を使用していない点も人気の理由なのではないでしょうか。
安全性や総合栄養食基準
国産PERORIドッグフード | |
総合栄養食 | ✖️ |
安全性 | 主食として利用する場合:★☆☆☆☆ 間食やトッピングご飯として利用する場合:★★★★★ |
主原料 | 種類によって異なる |
添加物 | 完全不使用 |
対象年齢 | 不明 |
おすすめの犬 | 総合栄養食のトッピングとして利用したい飼い主さん |
国産のドッグフードは非常におすすめ
今回は、様々な企業のドッグフード開発を行なっている犬の管理栄養士が国産ドッグフードについて紹介しました。
ドッグフードを選ぶときは、主食として与えるケースでは総合栄養食基準を満たしている商品が好ましく、愛犬の健康状態に合わせて選んであげることが何より大切です。
ランキング結果やドッグフードの特徴を参考に、ぜひ愛犬に会った国産ドッグフードを選んであげてくださいね。
愛犬の健康維持サポートのためにはドッグフード選びだけでなく、ドッグフードストッカーの活用も重要となるため、ぜひ保存容器を活用してあげてください。
おすすめのドッグフードは、最新市販ドッグフードランキング!犬の管理栄養士のおすすめ20選を参考にしていただければ幸いです。
今回紹介したドッグフード一覧
ランキング | 商品名 | 特徴 |
1位 | このこのごはん | 小型犬におすすめ |
2位 | ペトコト | 獣医師監修の総合栄養食国内産ドッグフード |
3位 | ZEN | 主原料に鹿肉を使用 |
4位 | 国産 GOWAN | 無添加 |
5位 | うまか国産 | 九州産華味鳥が主原料 |
6位 | 犬猫生活 | 素材へのこだわりが強い安い |
7位 | ペルシア | 薬膳を取り入れた嗜好性の高い国内産 |
8位 | ナチュロル | 獣医師がすすめる |
9位 | ポンポンデリ | 免疫力を高めたい犬におすすめ |
10位 | 無添加七つ星 | 安心して与えることを第一に考えた |
11位 | みらい | 愛犬の健康状態にあわせて選べる |
12位 | DOGSTANCE | 愛犬に合わせて選ぶことができる鹿肉主原料 |
13位 | 新鮮国産サクラ | 新鮮さと無添加にこだわる |
14位 | Primo | 生食に近いことにこだわる |
15位 | ココグルメ | 手作り食をコンセプトに作られた最高級ドッグフード |
16位 | 馬肉自然づくり | 馬肉で愛犬の健康をサポート |
17位 | マルセイ | オーガニックと無添加を兼ね備えた |
18位 | 国産PERORI | 人も安心して食べれる食材で作られた |